2006/11/02

範囲外

「ゲームが趣味だって聞いたけど？どんなゲームをするの？」
「なんでもやるよ．罰ゲームからマスゲームまで！」

どんな範囲だ．

「最近，暇を見つけては，資格取得の勉強をしているのんだ．」
「俺も最近は，暇を見つけては，暇してる．」

わざわざ見つけるなら，なんかしろ．

「この季節，やっぱり焼き芋だよね．」
「そうそう．枯れ葉を集めてきて，その下の土にタロイモ埋めて焼くと最高だよね．」

…あなたは何処の国の出身ですか？

「はい．これお見舞い．…交通事故だったんだって？」
「うん．一時停止を怠って，一時心停止した．えへっ．」

うまいこと言ってる場合じゃなくて！「えへっ」じゃなくて！

今まで「何か」になりたいと思っていて，その「何か」を探してきた．

だが，その「何か」はなかなか見つからず，焦りを覚えていた．

その焦燥は，今日，消え去った．

何故なら，私の目指すものが，まさに今日，見つかったからだ．

それは奇妙な出会いだった．

私がそれを見つけたのは，とある大手スーパーマーケットのロッカーの注意書きだった．

dangerous corpse

そのロッカーの注意書きの最後の言葉．「爆発物の危険物死体」．

突然の神託めいた出会いに対する驚きと，目指すべきものを見つけた安堵が私を包み込んだ．

私はそれを目指して，これから先，生き続ける．

…死ぬまで，それが達成されたか分からなかったとしても，私には目標が見つかったのだ．

今日は，それを祝おう．

写真は，本物です．
…って，爆発物の危険物死体って何やねんっ！

「雪道の運転では，『急』のつくことはやってはいけません．急発進，急ハンドル，急ブレーキは滑りますので，危な（キーッ，ガシャン！）」
「あー，救急車を呼ぶのもダメですか？」

滑らないからさっさと呼べ．