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此岸ヲ夢想シ彼岸ヲ憂ヒ
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2006/02

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2006/02/01

犯行声明の内容が気になる

:: Queer Codes ::

「課長っ!」
「なんだ?」
「犯人グループから犯行声明と反省文が届いておりますっ!」
「なにっ!?それで内容は?」
「反省文は原稿用紙400枚の大作で,超面白いですっ!」
「…許しちゃおうか?」
「…そうですね.」
「よし.これより捜査一課は,この事件の捜査を打ち切るっ!撤収っ!」

良いのか?

投稿者 黒澤 司 : 2006/02/01 - 07:48 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/02/02

不意打ち

:: Queer Codes ::

「この間,柱の陰から突然,猫が飛び出してびっくりしたよ.」
「うん.柱のから突然動物が飛び出すのって驚くよね.よくあることだけど.」

あるなーっ!

投稿者 黒澤 司 : 2006/02/02 - 22:43 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/02/05

お話しましょ

:: Queer Codes ::

「はい.もしもし.…Aだよな?どうした?」
「ああ…ちょっと相談があるんだけど,今,もごもご話す時間,ある?」

何故にもごもご限定かっ?

投稿者 黒澤 司 : 2006/02/05 - 20:15 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/02/09

二択

:: Queer Codes ::

「あのな.世の中には言って良いことと言わなくて悪いことの2種類があるんだぞ.」

言いまくり.

投稿者 黒澤 司 : 2006/02/09 - 19:54 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/02/13

x年前

:: Queer Codes ::

「あ,あのシロフクロウ,メスだって.綺麗だよねー.」
「本当.僕があと170年,若ければ放っておかないのに.」

前世っ!?

投稿者 黒澤 司 : 2006/02/13 - 07:50 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/02/20

センチメンタル・ジャーニー

:: Encyclopedia ::

【センチメンタル・ジャーニー(centi-mental journey)】

センチメートルが1メートルの100分の1を示すように,センチメンタルとは精神(メンタル)の100分の1であることを示す形容詞である.一般的に,精神は108の煩悩から成り立っていることが知られており,従って,センチメンタルは,1.08煩悩に匹敵する.ジャーニーとは旅のことであるので,この1.08の煩悩を満たす旅がセンチメンタル・ジャーニーということになる(注).センチメンタル・ジャーニーによりどのような煩悩が満たされるかは個人差や状況により異なるが,一般的には失恋の代替として,物欲,食欲,性欲,自己陶酔欲等が満たされることが多い.しかし,最近では,日光欲や岩盤欲,水平尾欲といった新しい煩悩を満たすために旅に出る人も増えている.

(注)何故,煩悩1つではなく1.08が満たされるのかということに疑問を持つ読者も多いだろう.一般的に,旅にでると人は,ちょっぴり羽目を外すことが知られている.このちょっぴり羽目を外したことで,煩悩がぴったり満たされるのではなく,余計に満たされ過ぎるのである.その余計な分が0.08煩悩であり,これにより多くの人が,旅行から帰ってきてから請求書を見たり,体重計に乗ったり,なんだかんだしたりして,後悔するのである.

投稿者 黒澤 司 : 2006/02/20 - 23:59 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/02/23

神秘の箱

:: Queer Codes ::

「もしも,君がその身に怪我を負い,生命が危うくなったら,この箱を開けると良い.」
「箱の中には何が?」
「癒しの力だ.この箱を開けると…」
「開けると?」
「開けると…心が癒される.」
「心だけ?」
「心だけ.」

根本的未解決.

投稿者 黒澤 司 : 2006/02/23 - 23:42 | コメント (0) | トラックバック

 

2006/02/27

成層圏は寒かった

:: Diary-like ::

街中を歩いていたら,なにやら行列が出来ていた.

先頭のほうを覗くと,優しげな女性が苦しんでいる子どもに手をかざして,
何かつぶやいていた.

その女性がつぶやき終わると,
子どもは急に元気を取り戻して駆けていった.
親らしき人物がその女性に礼を言っているようだ.

まわりの人から話を聞くと,
どうやら,彼女には怪我や痛みを取り除く能力があるらしい.

それを聞いて,偏頭痛に悩まされていた私も
その行列の最後尾に並んでみた.

次々と奇跡が繰り返され,行列は短くなっていく.

私の番が来た.
女性は私に向かって,優しく微笑み,何も言うなというように
人差し指を唇に当ててから,ゆっくりと私に手をかざした.

女性は柔らかな声でつぶやいた.

  「痛いの痛いの飛んでゆけ〜.」

つぶやきが終わった瞬間,奇妙な浮遊感があったかと思うと,
ものすごい勢いで,私は上空30キロメートルまで飛ばされていた.

  (ああ,そういえば私は痛いやつだったな….)

思い出して流れた涙も成層圏の寒気によって
あっという間に凍っていった.

投稿者 黒澤 司 : 2006/02/27 - 21:45 | コメント (2) | トラックバック