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【クシャミ(kusyami)】
クシャミは人間に備わった呪術機構の1つであり,その主な役割は現在進行中の事象の検出と,召喚である.事象検出に関しては,今はもう名前も失われてしまった古の大魔道師が「クシャミ1回は良い噂.2回は悪い噂で,3回は風邪薬」と言う呪言を残している(注).このように,1〜2回の回数のクシャミにより,その噂の発信源の距離とは無関係に噂の存在とその方向性を検出することができる.3回のクシャミは,近くに風邪薬があることを検出するといわれており,風邪が流行するシーズンになると人々が一斉にクシャミを始めるのは,風邪になった人が持ち歩く風邪薬にクシャミが反応してしまうことが原因である.クシャミのもうひとつの機能である召喚については,一見すると趣味の悪い特製のつぼを呪術の触媒として用い,クシャミによる呪文により大魔王を呼び出す高等魔術の1つであるが,現在は記録映像の中でしかその存在を確認されていない失われた魔術となってしまっている.
(注)事象検出のためのクシャミを誘発するために,術を施行する空間を微粒子で満たしておくという技法が現在にも伝えられていることは有名である.昨年2月には,部屋の掃除をしないひとの8割はこの効果を狙っているという調査結果が魔術管理省調査開発局より発表された.
投稿者: 黒澤 司 : 2005/11/06 - 10:59
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